Go by Example: SHA1 Hashes

SHA1 ハッシュは、バイナリやテキストのかたまりに対して短い ID を計算するのによく使われます。例えば、 Git バージョン管理システムはバージョン管理されるファイルやディレクトリを識別するために、 SHA1 を広範囲にわたって使用しています。以下は、Go で SHA1 ハッシュを計算する方法です。
	package main
Go は様々な `crypto/*` パッケージで、複数のハッシュ関数を実装しています。	import ( "crypto/sha1" "fmt" )
	func main() { s := "sha1 this string"
ハッシュを生成するパターンは、`sha1.New()` の次に `sha1.Write(bytes)`、そして `sha1.Sum([]byte{})` です。以下では、ハッシュの生成から始めます。	h := sha1.New()
`Write` はバイト列を受け取ります。文字列 `s` がある場合は、 `[]byte(s)` を使って強制的にバイト列にします。	h.Write([]byte(s))
バイト型のスライスとして最終的なハッシュ値を取得します。 `Sum` への引数は、既存のバイト型スライスへハッシュ値を追記したい場合に使えますが、通常は必要ありません。	bs := h.Sum(nil)
例えば Git のコミットなど、SHA1 値はよく 16 進数で表示されます。ハッシュ値を 16 進文字列に変換するには、 `%x` フォーマット指定子を使ってください。	fmt.Println(s) fmt.Printf("%x\n", bs) }

プログラムを実行すると、ハッシュが計算され、人間が読める 16 進フォーマットで表示されます。	$ go run sha1-hashes.go sha1 this string cf23df2207d99a74fbe169e3eba035e633b65d94
先に説明したのと同様のパターンを使って、他のハッシュも計算できます。例えば、MD5 ハッシュを計算するには、`crypto/md5` をインポートして `md5.New()` を使います。
暗号論的に安全なハッシュが必要な場合には、ハッシュの強度を注意深く調査すべきである点に注意してください！