Go by Example: Reading Files

ファイルの読み書きは、多くの Go プログラムで必要になる、 基本的なタスクです。 最初に、ファイル読み込みの例をいくつか見ていきましょう。

package main
import (
    "bufio"
    "fmt"
    "io"
    "os"
)

ファイル読み込みは、ほとんどの関数呼び出しでエラーチェックが必要です。 このヘルパーは、以降のエラーチェック処理を簡易化します。

func check(e error) {
    if e != nil {
        panic(e)
    }
}
func main() {

おそらく最も基本的なファイル読み込みのタスクは、 ファイルの中身をすべてメモリへ読み込むことです。

    dat, err := os.ReadFile("/tmp/dat")
    check(err)
    fmt.Print(string(dat))

ファイルのどの部分をどのように読み込むかを もっとコントロールしたいと思うこともよくあるでしょう。 その場合は、os.File 値を取得するためにファイルを Open することから始めます。

    f, err := os.Open("/tmp/dat")
    check(err)

ファイルの先頭から何バイトか読み込みます。 5 バイトまでの読み込みを許しますが、 実際に何バイト読まれたかも記録します。

    b1 := make([]byte, 5)
    n1, err := f.Read(b1)
    check(err)
    fmt.Printf("%d bytes: %s\n", n1, string(b1[:n1]))

ファイルの特定の位置を Seek して、 そこから Read することもできます。

    o2, err := f.Seek(6, 0)
    check(err)
    b2 := make([]byte, 2)
    n2, err := f.Read(b2)
    check(err)
    fmt.Printf("%d bytes @ %d: ", n2, o2)
    fmt.Printf("%v\n", string(b2[:n2]))

io パッケージは、ファイル読み込みに便利な関数を提供しています。 例えば、前述の例のような読み込みは、ReadAtLeast を使ってより頑強に実装できます。

    o3, err := f.Seek(6, 0)
    check(err)
    b3 := make([]byte, 2)
    n3, err := io.ReadAtLeast(f, b3, 2)
    check(err)
    fmt.Printf("%d bytes @ %d: %s\n", n3, o3, string(b3))

組み込みのファイル巻き戻し機能はありませんが、 Seek(0, 0) で実現できます。

    _, err = f.Seek(0, 0)
    check(err)

bufio パッケージは、バッファ読み込みを実装しており、 少しずつ何回も読み込む場合の効率と、 追加でサポートしている読み込みメソッドの両方で有用です。

    r4 := bufio.NewReader(f)
    b4, err := r4.Peek(5)
    check(err)
    fmt.Printf("5 bytes: %s\n", string(b4))

処理が完了したらファイルをクローズします (普通は、defer を使って Open の直後に予約します)。

    f.Close()
}
$ echo "hello" > /tmp/dat
$ echo "go" >>   /tmp/dat
$ go run reading-files.go
hello
go
5 bytes: hello
2 bytes @ 6: go
2 bytes @ 6: go
5 bytes: hello

次は、ファイルの書き込みを見ていきます。

Next example: Writing Files.