Go by Example: Regular Expressions

Go は、組み込みで 正規表現 をサポートしています。以下は、Go で正規表現を使う一般的な例です。

 
package main
 
import (
    "bytes"
    "fmt"
    "regexp"
)
 
func main() {

これは、パターンが文字列にマッチするか判定します。

 
    match, _ := regexp.MatchString("p([a-z]+)ch", "peach")
    fmt.Println(match)

上の例では文字列パターンを直接使いましたが、 他の正規表現タスクでも使うためには、Compile して最適化された Regexp 構造体を作る必要があります。

 
    r, _ := regexp.Compile("p([a-z]+)ch")

この構造体では、多くのメソッドが利用できます。 最初に見たような、マッチの判定は次の通りです。

 
    fmt.Println(r.MatchString("peach"))

正規表現にマッチする部分の検索は次の通りです。

 
    fmt.Println(r.FindString("peach punch"))

これも最初にマッチする部分を検索しますが、文字列の代わりに、 開始および終了インデックスを返します。

 
    fmt.Println("idx:", r.FindStringIndex("peach punch"))

Submatch は、全体のパターンにマッチした部分と、 その中でサブマッチした部分の情報を含みます。 例えば次の例では、p([a-z]+)ch と ([a-z]+) にマッチした部分を返します。

 
    fmt.Println(r.FindStringSubmatch("peach punch"))

同様に、次の例はサブマッチした部分のインデックスも返します。

 
    fmt.Println(r.FindStringSubmatchIndex("peach punch"))

All がつくバリエーションは、最初のマッチだけでなく、 入力の全てのマッチ部分を対象とします。 例えば、正規表現にマッチする全ての文字列を検索する例は、 次の通りです。

 
    fmt.Println(r.FindAllString("peach punch pinch", -1))

同様に、前述した他の関数にも All のつく関数があります。

 
    fmt.Println("all:", r.FindAllStringSubmatchIndex(
        "peach punch pinch", -1))

これらの関数の第 2 引数に非負の整数を与えると、 マッチする数を制限できます。

 
    fmt.Println(r.FindAllString("peach punch pinch", 2))

これまでの例では、文字列型の引数をもち、MatchString といった名前の関数を使いました。名前から String を除いた関数に、[]byte 型の引数を渡すこともできます。

 
    fmt.Println(r.Match([]byte("peach")))

正規表現のグローバル変数を作る場合は、Compile の バリエーションとして MustCompile を使えます。 MustCompile はエラーを返す代わりに panic するため、 グローバル変数での利用をより安全にします。

 
    r = regexp.MustCompile("p([a-z]+)ch")
    fmt.Println("regexp:", r)

regexp パッケージは、文字列の一部を他の文字列で 置換するためにも使えます。

 
    fmt.Println(r.ReplaceAllString("a peach", "<fruit>"))

Func がつくバリエーションを使うと、マッチした文字列を 指定した関数で変換できます。

 
    in := []byte("a peach")
    out := r.ReplaceAllFunc(in, bytes.ToUpper)
    fmt.Println(string(out))
}
 
$ go run regular-expressions.go
true
true
peach
idx: [0 5]
[peach ea]
[0 5 1 3]
[peach punch pinch]
all: [[0 5 1 3] [6 11 7 9] [12 17 13 15]]
[peach punch]
true
regexp: p([a-z]+)ch
a <fruit>
a PEACH

Go の正規表現の完全なリファレンスは、regexp パッケージのドキュメントを参照してください。

Next example: JSON.

by Mark McGranaghan and Eli Bendersky (translated by @oohira) | feedback | license