チャネル上の基本的な送受信はブロックします。
しかし、default 句をもった select を使えば、
ブロックしない (non-blocking) 送信、受信、
そして多重 select さえ実装できます。
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package main
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import "fmt"
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func main() {
messages := make(chan string)
signals := make(chan bool)
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これは、ブロックしない受信の例です。
もし messages チャネルで値が準備できていれば、
select は <-messages のケースを実行します。
そうでなければ、すぐに default ケースを実行します。
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select {
case msg := <-messages:
fmt.Println("received message", msg)
default:
fmt.Println("no message received")
}
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ブロックしない送信も同様に動作します。messages
チャネルには、バッファもなければ受ける側もいないため、
msg を送信することはできません。
そのため、default ケースが実行されます。
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msg := "hi"
select {
case messages <- msg:
fmt.Println("sent message", msg)
default:
fmt.Println("no message sent")
}
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ブロックしない多重 select を実現するために、
default 句の前に複数の case を使うことができます。
次の例では、messages と signals の両方に対して
ブロックしない受信を試みます。
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select {
case msg := <-messages:
fmt.Println("received message", msg)
case sig := <-signals:
fmt.Println("received signal", sig)
default:
fmt.Println("no activity")
}
}
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